治療のこだわり

1. 宇治矯正歯科クリニックでは絶対にバンドを使用しません。

ブラケットが外れてしまう可能性はありますが、虫歯をつくるより遥かによいと考えています。

歯を動かすために装着するブラケットやチューブ、以前は厚さ約0.1mmの薄いステンレスの板(バンド)を歯に巻き付けて維持する方法が主に用いられていました。1本1本の歯を動かす方法は、この方法で始まりました。すべての歯にバンドを装着するのに片顎(かたあご)だけで3~4時間かかっていたそうです。

この方法は強固な固定が得られる半面、大きな3つの問題があります。

セパレーティングエラスティクス

小さなゴム等を歯と歯の間にはさんで、バンドを歯に巻きつけるためのすき間をつくります。これが、意外と痛いのです。この痛みに耐えられずに矯正治療を断念する方もいらっしゃるくらいです。

バンドカリエス

バンドはセメントで合着するのですが、このセメントが溶出することがあり、溶出したスペースにプラーク(歯垢)が溜まり、磨くことができないために帯状の虫歯になってしまうのです。

バンドスペース

矯正治療終了後にこのバンドは外しますが、どうしてもスペースが残ってしまうため、食片圧入(歯と歯の間に食べ物等がはさまってしまうこと)がおこって歯肉を痛めたりします。

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2. 宇治矯正歯科クリニックには『Smile Factory』という技工所があります!

1996(平成8)年5月に故郷、札幌で開業して痛感したことは、北海道の矯正専門医の先生との治療スタイルのギャップです。Bandに関してもそうですが、北大歯学部卒業後、10年間東京で矯正臨床を学んで来た私にとって、機能的顎矯正装置(難しい言葉ですが、成長期に就寝時のみ使用するだけで、顎のサイズをコントロールできてしまう装置なのです)を選択される先生が皆無ということは驚きでした。

でも、開業して少したってくると、機能的顎矯正装置を選択する際の壁が見えてきました。例えば、私も当初は診療後に自分で作製していましたが、最低でも5時間くらいかかるし、技工所に外注する場合、料金がかなり高価になってしまう。

しかしながら、顎のコントロールをすることにより、非抜歯すなわち永久歯を抜かないで治療する可能性が飛躍的に高くなるという大きなメリットは捨てがたいものがありました。

そこで、技工士さんと一緒に矯正臨床に取り組むシステムを作ったのです。

今では、矯正専門医の勉強会で一緒に勉強している先生達の賛同も得て『Smile Factory』(笑顔工場:札幌で初めての矯正専門の技工所です)は独立し、3人の技工士さん達が毎日、皆様の模型や装置を一生懸命作ってくれています。

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3. Set-up model

宇治矯正歯科クリニックでは、より良い矯正治療の結果を目指して、すべての永久歯咬合の患者様にこのSet-up modelを作成しています。

Set-up model01 Set-up model02

今、世間では耐震偽造の話題が注目の的です。やはり、正確でうそ偽りのない設計図が大切ということでしょう!実は矯正治療においても設計図、別の言い方をすれば未来予想図が不可欠なのです。

矯正治療における未来予想図がSet-up modelです。患者さんはそれぞれ個々の歯のサイズや傾斜やねじれ、顎の大きさ、でこぼこの状態が異なります。そこで、どの歯をどの方向へどのくらい動かすというのが必要なのです。

宇治矯正歯科クリニックでは、より良い矯正治療の結果を目指して、すべての永久歯咬合の患者様にこのSet-up modelを作成しています。

作成手順としては、

  1. 模型から副模型を作製(型を取って全く同じ模型をもう一つ作成)
  2. 歯軸を赤と青の線で表示
  3. 個々の歯をばらばらにして、歯を適正な角度や位置に配列
  4. 赤と青の線がそれぞれどのように移動したかによって、個々の歯の移動状況を確認、抜歯と非抜歯も検討するのです。

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4. アポイントメントについて

歯科医院の約束って、けっこう忘れてしまいがちですよね。特に矯正歯科の場合、通常の治療は平均して1ヶ月後ですが、治療後の経過観察期間中は3カ月から1年後だったりするので、一般歯科の約束より忘れてしまいがちです。そこで、当クリニックでは次の二つの対策を行っています。

1.約束シール

毎回診療後に持って帰っていただいて、ご自宅のカレンダーに貼付けてもらうものです。受付に置いてありますので、ご自由にお持ちください。

約束シール

2.メールかハガキでのご案内

次のお約束が3カ月以上空いてしまう方に、どちらかを選んでもらって、1ヶ月前に選択の方法でクリニックからご案内しているものです。どうぞご利用ください。

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5. バイオネーター

機能的顎矯正装置の一つ、Bionator(バイオネーター)をご紹介します。

Bionatorは夜寝ている間だけ使用して、あごの成長のコントロールを行うと同時に側方にも拡大して、永久歯が生えてくるスペースを確保する画期的な装置です。

拡大量は通常の拡大(2回転/月)で1ヶ月たったの0.4mmですが、1年間では約5mmものスペース確保になります。頑張って使用すれば、永久歯を抜かないで治療を終了できる可能性がかなり高くなります。

それにお口の中に一日中固定されている装置と違い、歯磨きがしにくくなる心配もいりません。

もっとも望ましい年齢としては9~11歳くらい。まれに15歳くらいから開始して効果が得られる症例もありますが、最も有効なのはやはり小学生の間(成長期)でしょう。

ちなみに、下の写真は開始した時の年齢が10歳の女の子で、上と下の前歯のずれは約11mm、上下の真ん中の線もずれていました。良い時期に治療を開始することができたのと、ご本人がとてもがんばり屋さんだったこともあり、すばらしい咬み合わせに仕上がりました。

以前相談をしたところでは、抜歯をするのでもう少し後で始めた方が良いと言われたそうです。

バイオネーター 治療前 バイオネーター 治療終了時
治療前 治療終了時
バイオネーター 治療前 バイオネーター 治療終了時
治療前 治療終了時

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6. リスクマネジメント

宇治矯正歯科クリニックはいつまで続けられるのか?別の表現をすれば「いつまで、院長 宇治正光は健康で仕事ができるのか?」

あと20年くらい仕事をしたいと思ってはいるのですが、どうなるか分かりません。どんなに健康に自信があっても、いつ事故に遭うか、いつ病気にかかるか誰にもわかりません。ほとんどの矯正専門医(単科開業医)は歯科医師が一人の状態で開業しています。従って、万が一診療不能になった場合、その医院(クリニック)での診療不能になります。それでは、その後の患者様の治療は誰が責任をもって行うのか?

そんな問題を解決するために、札幌矯正歯科医会という会にリスクマネジメント委員会(共済委員会)があります。緊急事態発生の場合に仲間の矯正専門医で診療を引継ぎましょうという制度です。

健康第一で頑張りますが、万が一のことがあっても、ご安心ください。

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7. 臨床研修機関

臨床研修機関とは、日本矯正歯科学会の認定医の取得を目指す矯正歯科医の教育の機関です。

日本矯正歯科学会における認定医制度は、矯正歯科医療の水準を維持し向上を図ることにより適切な医療を提供することを目的として1990年に創設されました。矯正歯科治療に関して適切かつ充分な学識と臨床経験を有し、この目的を遂行できる者が「認定医」です。

認定医の資格は、5年以上本学会に属し、学会が認めた大学附属病院や矯正歯科医療機関において5年以上にわたり相当の臨床経験を有し、学術誌に矯正歯科臨床に関する報告を発表し、審査に合格した者に与えられます。更新は5年ごとに行われ、学術大会への出席や発表、および学術誌における報告を行うことが義務となっています。

上記下線の大学病院以外の医療機関を認定医制度臨床研修機関と呼びます。この度、宇治矯正歯科クリニックも2010年12月20日に(第288号)指定登録されました。院長宇治は認定医かつ専門医、副院長半田も認定医です。今後もより良い治療結果を目指して取り組みます。

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